Hanes fik

スウェーデン語の語源やら、読書のことやら、あれこれと。

北極圏(付近)旅行・第1日・夜行について

6/15の出発はストックホルム中央駅から。夜行に乗ってスウェーデン北部のルレオ(Luleå)まで。

通常は13時間なのだが、このときは路線の一部が工事中で迂回しなければならず、なんと乗車時間は18時間(17:32 - 翌11:31)。
しかも WiFi なしで…。

さて、今回はスウェーデン国鉄SJの夜行列車について説明をしたいと思います。
クラスは4種類。

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その1
まず左端の liggvagn。直訳すると「横たわる車両」。1部屋に6ベッドあるため、間隔が狭く、ベッドに腰かけるなんてチビの私でも不可能。だからベッドでは横になるしかない。あとは(ベッドから離れて)立つしかないのだが、その結果、列車の狭い通路に人がズラリと並ぶことになる。私たちも利用したが、一回で凝りました。男女同室ですしね。若くて出会いを求めているのならアリかもしれませんが。

その2
Sovvagn を直訳すると「眠る車両」。真ん中の写真、二等寝台車のコンパートメントにはベッドが三つ。洗面台は室内にあるが、トイレは共同(つまり室外)。女性or男性専用コンパートメントもあるので、一人旅で男女同室が嫌な人は利用するといい。
ただ、二人で乗るなら次の一等寝台車のほうが安い。こちらはあくまで一人か三人で利用する設定になっているようだ。

その3
写真右端は一等寝台車の個室。ベッドはふたつあるが、一人でも利用可。
シャワー・トイレ付だがかなり狭く、シャワーは便器のすぐそばで浴びることになるので、私は使ったことがない。タオルやシャンプーは付属。

これにはファーストクラス特典がある。
①出発前の待ち時間にストックホルム中央駅のラウンジが使える。
②6:30~9:00に食堂車(実態は売店車が近い)で朝食が無料で食べられる。
③到着時刻が早い場合は、駅近くのホテルで朝食が食べられる。
参考:対象ホテル一覧

ただし通常、列車の到着は6:30頃なので②は使えない。私たちの今回の北行きは例外的に18時間かかったので食堂車を利用することができた。食堂車の窓は大きく、しかも長めの良い地域を通過したため、私たちは景色を楽しみながらサンドイッチをほおばった。

帰路のストックホルム到着は6時半だったので、朝食は駅前のスカンディック・ホテルで豪華ビュッフェ。それはいいのだが、荷物があるのは面倒くさい。

 

え、夜行のクラスは4つあるんじゃなかったのかって?
そうです、最後のクラスは sittplats、すなわち座席。13時間座りつづける体力がおありなら…。

 

ストックホルム~ルレオ間の旅費

鉄道・夜行

  1人 2人 3人
一等寝台車 1695 2272 -
二等寝台車 995 2373 2983
横たわる車両 795 1590 2385
座席 645 1290 1935

 (ネット購入・予約変更不可・大人・単位はSEK(13.3円))

空路
 LCC の Norwegian なら飛行時間は80分、料金の最安値は48ユーロ(約6000円)。

 

まとめ
せっかく夜行に乗るのなら一等寝台車にしましょう! 移動するだけなら、空路のほうが安くて速いのですから。
今の時期、窓の外はずっと明るいので、景色をぼーっと眺めながら「はるばる来たなー」と旅情にふけるのはいかがでしょうか。