Hanes fik

スウェーデン語の語源やら、読書のことやら、あれこれと。

スウェーデン語の発音 SJU

スウェーデン語の発音にはバラエティがある。

 

ストックホルム大学でスウェーデン語を習っていたとき、
station の発音は「スタショーン」「スタフーン」どちらでもいいと言われた。
sju (7)も「シュー」と発音する人もいれば、「フユ」と発音する人もいる。
(短く一気に喉から声を出して「フユー」と発音してください。F の発音ではありません)

 

そのときの講師によると「シュ」と発音するのはミドルクラスと女性に多いらしい。
図書館でやっていた会話教室の先生は、「スウェーデン北部とエステルマルム(富裕層が住む地区)に住んでいる人はシュと発音する」と言っていた。

 

女性名の Charlotte さんも「フアーロット」「シャーロット」両方ある。
名字の Schyman さんも「フユーマン」だったり「シューマン」だったりする。

 

ここで外国人が悩まされるのが sjuttio(70)とfyrttio(40)の判別である。
「フユ」派の人に当たると、どちらも「フッティオ」に聞こえる。

 

私には「シュ」の発音のほうが、聞くのも言うのも楽なのだが、夫が「フユ」派なのである。ああ。まあ、それが多数派なんですけどね。

 

スウェーデンの地名で Skövde というのがある。大学もあり、日本では「シェヴデ」という記載になっているが、ストックホルムでは「フエヴデ」と発音する人のほうが多いだろう。Skövde の地元でもそうなんじゃないかな? 
だから「シェヴデに行きたい」と道を尋ね、「ああ、フエヴデなら…」と返されても同じ場所だと思ってください。


さらに余談だが、グーグル地図ではストックホルムの地名 Sköndal が「スケンダール」になってるのだが、これは絶対にありえない。「フエーンダール」あるいは「シェーンダール」である。