Hanes fik

スウェーデン語の語源やら、読書のことやら、あれこれと。

マインクラフトと教育

マインクラフトを教育に積極的に活用している学校として 昨年末までスウェーデン学校庁 (Skolverlet) の HP に ある学校が取りあげられていた。

同校のマインクラフト活用方法については別のところに書いたので このブログでは省略する。 なかにはコンピュータゲームを使わなくても 昔ながらの紙とペン、あるいは白板を用いてできるものもある。

一方、昔の街並みを再現するなど、マインクラフトを使ったほうが 簡単にできることもある。 「独裁体制」を体験する、というのもそうだろう。 おそらくマルチプレイ機能を使って 独裁者と抑圧された民のロールプレイングゲームを するのではないだろうか。

そして、これはコンピュータゲームを使ったほうがはるかに 簡単に理解できるだろうなと思ったのが、 「物語の一人称視点、三人称視点を理解すること」。 これを理解しようとすれば本をたくさん読む必要があるのだが、 ゲームのおかげで理解が容易になるらしい。

そりゃそうだろう、今どきの子どもには 一人称視点がどうこうと説明するより、FPS(first-person shooting)ゲーム みたいなもんだと言うほうが理解が早いだろう。

この学校 Freinetskolan Hugin はストックホルム市の北ノルテリエにある 私立の小中学校で、生徒数は約200人。

スウェーデンでは生徒は小学校から好きな学校に行ける。公立学校でも私立学校でも授業料は無料。 学校は集めた生徒の数に応じて補助金が受けられるので、 高校レベルになるとかなり派手に生徒集めをやっている。 この学校はIT教育に力を入れ、マインクラフトを活用しているという点で メディアにもよく登場しているようだ。 http://www.freinetskolanhugin.se/?page_id=31

この他にも、ストックホルムにある Viktor Rydberg samskolan という私立中学校が、 マインクラフトを必須科目にしたというニュースが 2013年1月7日の国営テレビで報じられていた。http://www.svt.se/nyheter/sverige/alla-maste-spela-minecraft-i-deras-skola