Hanes fik

スウェーデン語の語源やら、読書のことやら、あれこれと。

Göran:スウェーデンの人名

これはピンとこないでしょうが、英語の George にあたります。
Göran を日本語で表記すると「ヨーラン」ですが、ヨに軽い摩擦音があります。

スウェーデン語では Göran の他に Georg(ヨーリ)、Örjan(オリヤン)という形もあります。(他に Jörgen もあるらしい)

George はヨーロッパに古くからある名前で、「ドラゴンを倒す聖ジョージ」伝説のおかげで病院の名前によく使われています。(ドラゴンは疫病を表す)

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英語:George(ジョージ)
ドイツ語:Georg(ゲオルク)
フランス語:Georges(ジョルジュ)
イタリア語:Giorgio(ジョルジョ)
スペイン語:Jorge(ホルヘ)
カタルーニャ語:Jordi(ジョルディ)
デンマーク語:Jørgen(ヨーエン)
ロシア語:Yuri(ユーリー)

宇宙飛行士のユーリー・ガガーリンって英語だったらジョージさんだったんですね!
私が日本にいたとき、書店が「サン・ジョルディの日」を広めようとしていたけど、まだやっているのだろうか?

こうして各国語の発音を見ると、Geo が硬音になっていたり軟音になっていたりとバラエティに富んでいますね。

日本によく知られているヨーランさんは…元首相の Göran Persson(ヨーラン・ペーション)くらいかなあ。
今の若い人には人気のない名前なんですよね。スウェーデンでこの名前を持つ人は約8万人、呼び名に使っている人は約26000人なんですが、その平均年齢は64歳だとか。

実は私の夫の名前でもあるのですが…北欧外へ行くと苦労する名前です。(^_^;)

George の語源はギリシャ語の Georgios(ゲオルギオス)で、意味は「大地(geo)で働く(erg)人」つまり「農夫」のことです。