Hanes fik

スウェーデン語の語源やら、読書のことやら、あれこれと。

スウェーデン語の発音 RとRS

スウェーデン語のRの発音もトリッキー。南部のスコーネ地方ではデンマーク語のように喉から息を出して発音する。私の耳には「カ行」に聞こえていて、ルンドに住んでいたときに通っていたスウェーデン語教室の先生が「バーカ」を頻発するので何だろうと思っていたら「bara」(英語のonly, just の意味)とおっしゃっていたのだと、あとから気づいた。

フィンランドのスウェーデン語では喉の奥にべったりと舌をつけて発音しているように聞こえる。

ストックホルムで bara のRの発音を聞いたときには「イタリア語みたい」と思った。やはり舌を喉の奥につけて響かせる(finlandssvenska よりは軽く)からだ。

ところが、単語によってはRの音が消失していることがある。Dalarna という地方があるが、これは日本へは「ダーラナ」と紹介されている。たしかにRの音は聞こえないのだ。ニュースを聞いていても demokraterna は「デモクラーテナ」と発音されている。人名のMartin さんは「マッティン」に聞こえるし、Bertil さんは「バッティル」に聞こえる。

さらにトリッキーなのがRSの発音。ストックホルムでは「シャ行」になる。「さあどうぞ」の意味の varsågod は「ヴァーショゴード」と発音されるが、南部のスモーランド地方出身の人は「ヴァ―ソゴード」と発音していた。
だから姓の Larsson, Pettersson, Andersson は「ラーション、ペッテション、アンデション」に聞こえる。ただし、南部の人であれば「ラーソン、ペッテルソン、アンデルソン」と発音するだろう。

スウェーデン北部の発音は…私の今後の課題です。(^_^)