無実の罪で刑務所に9年
2014年4月25日のニュース。 9年間刑務所に収容されていた男性が無罪となった。
ここまでは誤審としてありえる話だが、わたしが驚いたのは
1. 娘が父親に強姦されたと訴えた。
2. しかも事件が起こったのは裁判の20年以上前のことだった。
1. は、内容がショッキングだからだが、 2. はどうやって立証したの?という疑問が強く残る。
記事の内容から逆算すると、
男性 1948年生まれ
娘 1974年生まれ
娘の主張は、1983年から1990年まで父親に残酷な方法で強姦 されていた、というもの。(娘9歳~16歳)
2002年 地裁で男性が有罪となる。
2003年 高裁でも有罪となる。
男性を14年間刑務所に収容するという判決が下りた。
ところが2007年に娘が今度はグループによる強姦を 受けたという通報をおこなった。 しかし調べてみると、自分で買った剃刀で自分を 傷つけていたり、そのほかの話もつじつまが合わない。 警察は彼女を疑い、そのことが裁判の見直しにつながった。
彼女には妹(あるいは姉)がいて、 同じ子ども部屋で生活していたのだが、 その妹は、父親がそんな暴力をふるった覚えはないと証言し、 父親の無罪判決に貢献した。
2012年、男性は仮釈放され、
2013年、最高裁判所が彼の再審要求を承認した。
そして2014年4月、高裁での再審の結果、男性の無罪が確定した。
ううーん、この時間の長さも疑問。警察が原告の証言の内容に 疑問をもってから裁判がやりなおされるまでに7年もかかるなんて。
そもそも最初の裁判、20年以上前の話だから物証はないわけで、 被害者の証言だけで有罪になったということだろうか? しかも警察は当時、妹の証言を取ろうとしなかったのだろうか? (長らく行方不明だったのかもしれないが)
短い新聞記事しか読んでいないので、詳しいことはわからない。
参考
余談だが、親に虐待されたと訴える子どもの中には、 妄想をもっている人もいるという話を聞いたことがある。 自分の子どもから「強姦された」と訴えられるなんて、 親としてこれ以上のホラーはないだろう。