内向的だからこそ
内向型人間を扱ったこの本、私もぜひ読みたいと思っている (日本語で。キンドル化してくださーい)。
書籍『マインクラフト』の中で、マルクスの性格は「内向的」 だと表現されている。 そして、そういった性格はプログラマーには珍しいものではない、とも。
しかし、「この人はもっと輪をかけて一人で黙々とやる タイプではないかな?」と思ったのが、マルクスの後を引き継いで マインクラフトの開発責任者となった イェンス・ベリエンステーン君。
著者たちのイェンス像は
彼がいちばん幸せなのは、誰にも邪魔されない時間をたっぷり与えられて、キーボードの前に座りこみ、自分の想像力に従って『マインクラフト』の世界をつくるとき
らしい。
スウェーデンの雑誌のインタビューでイェンス本人はこう語っている。
僕は優しすぎる上司だろうね。 仕事を頼むと、部下は1時間くらいはその仕事をやって くれるんだけど、 そのあとは(イェンスが頼んだ仕事をほっといて) 自分がやりたい仕事に戻っている。 でも、それを見ても、僕はガミガミ言うことができないんだ。 この件について、社長のカールと話し合うべきなんだろうね。 僕はもっと上司らしく振舞うべきなのか、それとも 僕に対して上司らしく振舞うようにカールに頼むべきか…。
・・・(・_・)・・・
まあ、半分くらいは誇張して言ってるんだと思うけど…。 ともかく、クリエイター集団を束ねるのは大変だろうね。
あと、こういう性格だから、マルクスは後任にイェンスを選んだのだろうな という気がする。
書籍『マインクラフト』には、
人生の一時期を内向的に過ごさなければ、何かを本当に学ぶことはできない
という趣旨の表現が出てくる。
内向的なのはべつにマイナスじゃないよ、 コツコツとがんばりつづけることができるのだから。 そういう後押しをしてくれる本である。