Hanes fik

スウェーデン語の語源やら、読書のことやら、あれこれと。

世界一奇妙なゲームから学べる3つのこと

マインクラフト誕生に関する書籍『マインクラフト』の スウェーデン語原著発売1週間前におこなわれた著者たちの講演会。 2012年9月11日、ヨーテボリにて。

黒髪がダニエル・ゴールドベリ、 金髪がリーヌス・ラーション。

このゲームの大ヒットの秘訣を三つにまとめている。

ひとつめは「全員参加」。 視聴者参加型というべきだろうか。 マインクラフトをテーマにした動画がYouTubeにあふれているが、 これはファンが勝手に作って投稿しているもの。 そしてこれを見た人がマインクラフトに興味を持ち… という好循環を生み出している。 モヤング社は広告宣伝費を使う必要がない。

そして、ファンの創造力をかきたてるものとして 引き合いに出されているのが、日本の「初音ミク」。 「彼女はホログラムです。日本ではたいへん人気があります。 しかし、このソフトをもとに音楽をつくっているのは 発売元の会社ではなくてファンなのです」

7.00分前後に初音ミクの東京での”ライブ”の様子が映しだされている。 おばさんな私は「二次元の女にあれだけ熱狂できるってスゴイ」 と思ってしまった。外国人の目にはどう映ったのだろうか。

秘訣のふたつめは「他人のほうがよく知っている」。 ノッチはファンの意見を取り入れてマインクラフトを発展させてきた。 たとえばドラゴンがそうだ。

三つめは「直接支払ってもらうこと」。 マインクラフトはマルクスの手製のホームページで販売されていた。 だから販売手数料を他人に取られることはなかった。 販売当時(2009年)のネットビジネスの標準は「フリー」だの 「マイクロペイメント」だったが、ノッチはそんなものは無視して 最初から価格を10ユーロ、20ユーロと設定していた。

「詳しい内容はこの本をを読んでね」と著者たちは締めくくる。