4作目のミレニアム
故スティーグ・ラーソンのミレニアム・シリーズの4作目が
2015年8月に出版される。
これは出版元のノーシュテッツ社が、ダーヴィッド・ラーゲルクランツという
作家に書かせるというもの。
この人はサッカーのスーパースター、スラータン・イブラヒモビッチの自伝の
ゴーストライターだったそう。この本は賞を取るほど評価されたので、
その力量をみこまれたらしい。
急逝したラーソンの4作目の未完成の原稿はパソコンに入っていて、
(70%まで完成しているらしい)
それは長年のサンボ(同居パートナー)のエヴァ・ガブリエルソンが
所有している。
しかし、今回話題になっている4作目は、それとはまったく関係なく、
ラーゲルクランツが独力で書くらしい。
ええー、いいの、勝手に書いて?と思ったけれど、
ラーションの遺産の相続者は、彼の父と兄弟。
長年のパートナーに冷酷な態度をとったことで有名。
(結婚していなかったので、彼女に相続権がなかった)
彼らが出版社に許可をしたので、ノーシュテッツ社は続編の制作ができる
ということなのだろうか?
ガブリエルソンはインタビューに応えて、
「こんなことをするなんて、ノーシュテッツ社は少し欲が深いんじゃないですか」
と批判的。
日刊紙 Dagens Nyheter (12/18) には
「男性ホルモン過剰のミカエル・ブロムクヴィストと四輪駆動車のような
リスベット・サランデル。そんなカス本を書いてしまったら、ラーゲルクランツの
評価はガタ落ちだ。彼にとっては大きな賭けだ」
という文が記事の中にある。
いやたしかに…「ミカエル、ちょっと落ち着け」と言いたくなる人物だったが、
探偵や刑事はちょっと弱点があるほうが感情移入できるしなあ。